今回は、無給のインターンシップについて。
最近では、多くのインターン情報がインターネットで公開されており、目的も種類も多様化しています。
その中で、無給のインターンを目の当たりにしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、無給インターンは場合によっては違法ですし、皆さんの貴重な時間を無駄にしてしまっている可能性も大いにあります。
この記事を読めば、どんな無給インターンが違法なのかを理解できるので、インターンの選択で時間を浪費してしまうような失敗をすることはないでしょう。
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この記事の目次
まずはじめにインターンの種類と特徴を知る
大枠で、「短期インターン」と「長期インターン」に分けることができます。
短期インターンをもっと細かくすると、
- 1dayインターン
- 1weekインターン
- サマーインターン
- ウィンターインターン
- 企業ワークショップ
短期インターンの特徴は「基本無給」
短期インターンに関しては、基本的に給料がでません。
ただし、交通費や遠方から来ている人は宿泊代は、出してもらえるところもあります。
短期インターンの目的としては、企業のPRだったり、ワークショップを通して、業界を知ってもらうという目的があります。
なので、実際に業務をやる「労働」というニュアンスではなく、「体験」と言った方がしっくり来るでしょう。
長期インターンの特徴は「基本有給」
長期インターンは、基本的にお金がもらえる場合が多いです。
短期インターンとは打って変わって、長期インターンでは「体験」ではなく、実際に社員と同じような業務をするので、「労働」に値します。
なので、呼び方は違えどアルバイトと同じ業務形態と考えて貰えば問題ありません。
ただ、アルバイトとは違い、実際に社会で働くことで様々な経験ができますし、その経験を元に将来が明確になる学生も多くいます。
さらには、起業する学生も珍しくありません。
長期インターンでは、それ相応のスキルや場数を踏むことができるのです。
しかし、今では長期インターンが良くも悪くも普及しています。
その結果、学生を単なる安価な労働力と捉え、最悪のところでは無給で長期インターンを雇う企業も出て来ています。
ですが、長期インターンを無給で雇うことは場合によっては違法で、学生のみなさんの時間を無駄にしている可能性があります。
その点についてを詳しく次に見ていきましょう!
違法な無給インターンってどんなもの?
ここでは、どんな無給インターンが違法で、どんな基準で判断されるのかを明確にしていきます!
労働者かどうかがポイント
無給インターンが違法か否かは、参加者が「労働者」とみなされるかどうかによります。
では、労働者とみなされる基準はどういったものがあるのでしょうか?
労働法において「労働者」としての基準を満たすには、大きく二つの要件を満たす必要があります。
- 会社の業務を行っていること
- 会社の指揮命令下に置かれていること
「労働者」は賃金をもらう権利がある
「労働者」とみなされた場合、最低賃金以上の賃金をもらう必要があります。これは、企業の義務です。
もしも、最低賃金以下の賃金や、残業をしているのに残業代を貰えなかった場合、それは違法です。
なので、もしインターンシップと称しても実際に社員と同じ業務をしていたら、それは「労働者」とみなされ、賃金をもらう必要があるのです。
短期インターンが無給でも合法な理由
さて、短期インターンが無給でも合法な理由ですが、それはたった一つです。
「労働者」としてみなされないからですね。
では、労働者とみなされない状況ってどんなものがあるのでしょうか?
- 通常業務を行なっている社員と全く違った場所での活動
- 社員とは異なる業務
- 業務内容が企業の利益に貢献しない活動
一方で、長期インターンの場合はどんな扱いになるのか見てみましょう。
長期インターンで無給の場合、多くが違法なので注意!
もしもみなさんが、無給で無期限の間働かされていたら、まずは怪しんでください。
先ほどの逆で、
- 通常業務を行なっている社員と同様の場所での活動
- 社員も関わっている業務
- 業務内容が企業の利益に貢献する活動
もしも、この3つのどれかでも当てはまっていて、無給で働いているのならそれは違法のインターンです。
確かに中には、「自分はお金ではなく経験を買っているのだ!」と言われる方もいるかと思います。
ただ、企業に良い言葉を並べられて、半信半疑でインターンを続けているという学生もいるではないでしょうか?
どちらにせよ無給で長期インターンをやらない方が良い理由があるので、そのことについて次にまとめて見ました。
自分の限られた時間は有効に使って欲しいので、続きを読んで共感した方は新しくインターンを探せば良いですし、それでも今のインターンでは、無給でも大きな価値があると思われる方はそちらで続けられても良いと思います!
無給で長期インターンをやらない方が良い3つの理由
先ほど述べた通り、無給で長期インターンをやらない事をオススメします。
もしも、現段階で無給の長期インターンに応募しようと思っている方がいれば、この記事を最後まで読んで考え直してみてください。
①無給だと継続しない
長期インターンで「労働者」として働いているわけですが、目に見える対価が与えられません。
その労働に対する対価であった、「賃金」が無給インターンにはないので、経験やスキルと言った目に見えないものが対価となります。
それ相応の経験やスキルを手に入れることができるのならば良いかもしれません。
しかしそのスキルを使って目まぐるしい成果を出したのに、何もインセンティブがないという状況が続いたらやりがいも何も感じなくなるので、継続しづらいです。
また、学生と言えど生活があります。
長期インターンで時間を投資しているのに、賃金を得られない結果、学校やプライベートと言った生活が充実しなくなるので、継続は難しいでしょう。
②責任感のある仕事ができない
長期インターンで企業の一員として働く経験は、「お金をもらって働く責任感」を自分に植え付けることができます。
これは、実際に社会での仕事を経験した人にしかわからないでしょう。
確かにアルバイトでも、「お金を貰って仕事をしている」という体験ができますが、アルバイトには用意周到なマニュアルがあり、正直誰でもできる仕事しかありません。
一方で長期インターンは、自分が新人で本当に何もできなかったとしても、お金が振り込まれます。
言葉を選ばずに言うと、何もできない新人って企業からしたらお荷物なんです。
だけれど、他の社員の時間を教育の時間にあて、給料まで支払ってくれます。
この何もできない立場を経験しなければ、「早く独り立ちして活躍しなければならない」と言う責任感は生まれません。
そして、給料はみなさんの評価を数字にしたものです。
自分の評価が目に見えない状態で長期インターンを続けると、向上心を失い、責任を持って業務をすることも難しいでしょう。
③単なる「無料」の労働力として扱われている
無給で長期インターンを募集しているところは、表向きでは意識の高い学生に刺さる言葉を口にしたり、羅列していますが、裏では無償で働いてくれる都合の良い労働力の獲得を目論んでいる企業がほとんどです。
特に、長期インターンを募集している企業の大抵はベンチャー企業なので、どこも人不足に悩まされています。
その解決策として、長期インターンを獲得して教育して戦力にすると言うのは問題ないと思います。
しかし、単なる労働力として、しかも無給で働かせるのなんてもってのほか。
例えば、「無給だけど孫さんと働ける!」、「シリコンバレーに無料で行けて、働ける!」のような付加価値があるのなら検討しても良いかもしれません。
しかし、本当にその企業でしか経験できないことなんてありませんし、他の企業でもっと有意義な長期インターンを過ごすことができます。
特に、「新規事業」、「webマーケティング」など、学生が食いつきやすいワードを多用している場合は注意してみてください。
④会社として体制が整っていない
そもそも、長期インターンを無償で雇おうとしている企業自体、体制が整っていません。
「労働に対してお金を払えない企業を信用できますか?」と言う話です。
結局、労働力が欲しいだけで、学生のために自分たちの会社が役立つか否かと言う視点が欠如しています。
せっかくの成長機会である長期インターンをそのような会社ではなく、もっと信用できる企業でするようにしましょう!
⑤会社の中の人がイケてない
④に付随する形になりますが、そもそも体制が整っておらず、とりあえずリソース不足を学生で担保するような企業の中に、優秀な人や尊敬できる人はいないでしょう。
いるとしても、ほんの一握りだと思います。やはり、人はどうしても環境に左右されてしまう動物です。
一緒に働く社員さんの人柄や、企業の雰囲気がみなさんの今後にダイレクトに影響するので、事前に企業の情報収集を怠らないようにして、より良い企業を選択しましょう。
この記事を読んでいる人の中には、すでに無給で長期インターンをしている人もいるかもしれません。
そんな方のために、無給インターンをしている場合の対処法についても触れていきます。
無給インターンをしている場合の対象法
そもそも、労働者としてみなされるのかを判断する
もしも自分で判断するのが難しい場合、親や教授に相談してみるのが良いでしょう。
先ほどの繰り返しになりますが、
- 通常業務を行なっている社員と同様の場所での活動
- 社員も関わっている業務
- 業務内容が企業の利益に貢献する活動
ただ、説明会に参加しただけだったり、ワークショップをしただけならば、それは無給でも合法になります。
インターンを退職する
もしも、自分のやっている無給インターンが違法だと確信した時、これ以上続ける意志がないのならば退職するようにしましょう。
引き止められたりした場合でも、他のインターンで業務をした方が確実に良い経験ができるので、拒否することをオススメします。
さて、ここで疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無給で働いていた分は支払われないのか?
結論、給料をもらうことができます。
最低賃金以上の給料を請求する
労働者とみなされているわけですから、給料の支払いは企業の義務ですので、最低賃金以上の給料を請求するようにしましょう。
また、残業代も請求することが可能で、インターンだからといって出ないわけではないので、覚えて置くと良いですね。
もしも拒否された場合は、労働審判や少額訴訟といった方法で請求が可能です。
以上のように、無給で長期インターンをしている場合は、自分で納得感を持てないのであればやめるべきで、然るべき対処を取りましょう。
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これは、後々長期インターンを探す後輩にとって参考になるものなので、とても有意義なものですね。
【騙されるな!】無給でインターンをやらない方が良い5つの理由まとめ
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その中でも、無給の長期インターンは基本的に応募しないことをオススメします。
有給インターンの方が、会社の体制が整っているのはもちろん、仕事だけでなくプライベートで得れることも多くなるので!
みなさんが良い長期インターン先に巡り会えるのを祈っております。
ではでは!
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