どうも、マサト(@Masato7413To)です。
さて、今回は「Google for jobs」についてお話しします!
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、最近求人系のクエリで検索すると、以下のように表示されませんか?

→ローンチされたと思い、意気込んで記事を書こうと思ったらテストみたいでした。
アメリカ含め、数カ国ではすでに公開されている機能なのですが、日本でももう少しでローンチされるのではないかと言われています。
とはいえ、ローンチされない場合もあるので、その点はご了承ください。
さて、「Google for Jobsとは?」というところから、実際のマークアップ方法まで紹介したいと思います。
Google for Jobsとは?

まずはそもそもGoogle for Jobsとは何かという点を見ていきます。
Google for Jobsとは、構造化されたデータを利用して、求人情報を検索結果の上位にエンリッチリザルト形式で表示させる機能のことです。
リスティング広告とオーガニック検索結果の間に表示されるので、非常に目立ち、以前よりも多くの応募者が獲得できると言われています。
エンリッチリザルトに関しては、Googleの公式ガイドラインで解説されているので、気になる方はそちらをご覧ください。
今現在、このGoogle for Jobsは、現在は以下の国で利用できるようですね。
▼アジア: 次の国でご利用いただけます。
・インド
・シンガポール
▼ヨーロッパ: 次の国でご利用いただけます。
・スペイン
・イギリス
▼南米: 全地域
▼北米: 全地域
▼サブサハラアフリカ: 全地域
(2018年11/18)
Google for Jobsによるメリット・デメリット

Google for Jobsにはどんなメリットとデメリットがあるのか、ユーザーと企業側の視点両方から見てみたいと思います。
ユーザー側のメリット・デメリット
まずは、ユーザー側のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
- 検索をしやすい
- 応募しやすい
- UI/UXの観点からも、応募へのハードルが下がる
→実際にCVRが4.5倍になったというデータが残っていることからも、ユーザーの応募へのハードルは下がっていると言えるでしょう。
デメリットに関しては、ユーザー側には特にありません。
企業側のメリット・デメリット
さて、このGoogle for Jobsは、企業側にとって大きな影響があると言えます。
メリットから見てみましょう。
- 求人を見てもらえる(dailyでgoogleユーザー5000万弱)
- CVR4.5倍というデータからも、目に留まれば応募率が高くなる
- 求人媒体に掲載しなくとも、採用が可能
- 採用コストの削減
企業にとって多くのメリットがあるでしょう。
特に、今まで表に出にくかった求人情報、媒体に掲載するだけで莫大な採用コストがかかっていた企業も、Googleのプラットフォームの力を借りれば、他社の力を借りなくとも、自社で採用を進めていくことができるかもしれません。
膨大な情報量になることは間違いなく、その中でターゲットとしている人にどうアプローチするか、どう他社よりも多く表示させて、クリックしてもらうかが課題かつ、その点が不明瞭なので「かもしれない」という表現をしました。
また、先ほども述べたデータを元にすると、求人が表示されてクリックされる回数が増えれば、CVRが向上することはほぼ間違い無いでしょう。
次にデメリットですが、特定の企業にとっては、Google for Jobsのローンチは大きなデメリットとなりそうです。
見ていきましょう。
- 総合求人サイトを運営している企業のニーズが少なくなる(市場縮小)
- 人材系アフィリエイトの収益が減る
求人検索と掲載が容易にできてしまうため、求人サイトをわざわざ介す必要がなくなりますよね。
結果、求人サイトの収益が減り、そこの集客を担っていたアフィリエイトの収益額も減ります。
企業単位でも、個人単位でも、アフィリエイターにとって影響があるでしょう。
総じて、個人はさらに求人を探しやすくなり、企業は他社に依存せずに採用を推進することが可能になると言えます。
最後にGoogle for Jobsに表示されるための方法について見ていきたいと思います。
Google for Jobsに表示されるには?

そもそも、検索結果にエンリッチリザルト形式で表示されるためには、schema.orgのJobPostingを構造化データとして設定する必要があるので、そこからまずは着手しましょう。
さて、求人をGoogle for Jobsに掲載するためには2つの方法があります。
- 自社サイトでマークアップする
- 求人サイトに登録する
自社サイトでマークアップする
自社サイトの求人情報をJobPostingにマークアップすることで、Googleがクロールする時に情報を読み取ってくれます。
しかし、Googleのガイドラインに即している必要があり、正しいマークアップをしたとしても表示され無い場合があるので注意が必要です。
求人サイトに登録する
自社でのマークアップが難しい場合は、求人サイトに登録する方法をオススメしています。
そのためには、Googleと提携している求人サイトへの登録が必要で、登録すれば求人を掲載することが可能です。
提携しているメディアの具体例としては、LinkedInが挙げられますが、まだGoogle for Jobsが日本で正式にローンチされていないので、日本での正式な求人サイトは不明です。
マークアップ方法
マークアップ方法に関してですが、他のサイトで良いものがあったのでそちらをお借りしたいと思います!
<script type="application/ld+json"> { "@context" : "http://schema.org/", "@type" : "JobPosting", "title" : "Webデザイナー", "description" : "<p>デザインや、ウェブに関するスキルだけではなく、クライアントとのコミュニケーションの中から未来を見つけ出しカタチにするお仕事です。</p> <p><strong>雇用形態</strong>:正社員(3カ月間試用期間あり※能力による)</p> <p><strong>勤務時間</strong>:10:00~19:00(実働8時間)</p> <p><strong>給与</strong>:月給20万円~</p> <p><strong>昇給</strong>:年1回(9月)</p> <p><strong>賞与</strong>:年2回(2.8月)</p> <p><strong>待遇</strong>:各種社会保険完備・交通費規定支給(3万円/月まで)</p>", "datePosted" : "2018-10-01", "validThrough" : "2019-01-01T00:00", "employmentType" : "FULL_TIME", "hiringOrganization" : { "@type" : "Organization", "name" : "ウィルスタイル株式会社(Will Style Inc.)", "sameAs" : "https://www.willstyle.co.jp/" }, "jobLocation" : { "@type" : "Place", "address" : { "@type" : "PostalAddress", "addressRegion" : "兵庫県", "addressLocality" : "神戸市中央区", "streetAddress" : "海岸通5 商船三井ビルディング4F", "postalCode" : "650-0024", "addressCountry": "JP" } }, "baseSalary": { "@type": "MonetaryAmount", "currency": "JPY", "value": { "@type": "QuantitativeValue", "value": 200000, "unitText": "MONTH" } } } </script>
属性の解説
プロパティ | 必須 | 説明 |
---|---|---|
@context | 必須 | "http://schema.org/" を指定 |
@type | 必須 | "JobPosting" を指定 |
baseSalary | 推奨 | 実際の基本給(概算額ではない)。 unitText には、次のいずれかの値(大文字と小文字を区別)を使用します。
"baseSalary": { "@type": "MonetaryAmount", "currency": "JPY", "value": { "@type": "QuantitativeValue", "value": 200000, "unitText": "MONTH" } } 給料に幅がある場合は、 "baseSalary": { "@type": "MonetaryAmount", "currency": "JPY", "value": { "@type": "QuantitativeValue", "minValue": 200000, "maxValue": 300000, "unitText": "MONTH" } } |
datePosted | 必須 | 求人情報が公開された日 |
description | 必須 | HTML形式で求人に関する詳細な説明を記載します
|
employmentType | 推奨 | 雇用形態
"employmentType" : "CONTRACTOR" 雇用形態は下記から選択
複数の雇用形態を指定することも可能です。 "employmentType" : ["FULL_TIME", "CONTRACTOR"] |
hiringOrganization | 必須 | 求人を出している企業に関する情報
"hiringOrganization" : { "@type" : "Organization", "name" : "ウィルスタイル株式会社(Will Style Inc.)", "sameAs" : "https://www.willstyle.co.jp/" } |
identifier | 推奨 | 求人情報を掲載している組織側の識別子
"identifier": { "@type": "PropertyValue", "name": "Will Style Inc.", "value": "123" } |
jobLocation |
必須 | 被雇用者がメインで働く場所に関する情報になります。 できるだけ多くのフィールドを指定するほど、ユーザーに提供する求人情報の質が高くなります。 "jobLocation" : { "@type" : "Place", "address" : { "@type" : "PostalAddress", "addressRegion" : "兵庫県", "addressLocality" : "神戸市中央区", "streetAddress" : "海岸通5 商船三井ビルディング4F", "postalCode" : "650-0024", "addressCountry": "JP" } } 複数のjobLocationを指定することも可能で、Googleが検索クエリに応じて最適なjobLocationを選択します。 "jobLocation" : { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress", "addressCountry": "JP" } "additionalProperty": { "@type": "PropertyValue", "value": "TELECOMMUTE" } } |
title | 必須 | 求人情報のタイトルではなく、職種の名称を入力します。
"title": "Webデザイナー"} |
validThrough | 必須 | 求人情報が期限切れになる日付 ※ISO 8601 形式 例:”2017-02-24″ “2017-02-24T19:33:17+00:00” "validThrough" : "2019-01-01T00:00", 求人情報がいつ期限切れになるかがわからない場合は、このプロパティを指定しないでください。 |
まとめ

今回は、Google for jobsについて見てきましたが、正式にはまだ日本でローンチはされていません。
なので、この記事が参考になる日が来るかどうかはわかりませんが、その日に備えても損はないかと思います。
Google先生もどんどんアップデートされていくので、置いていかれないように食いついていきましょう。。
この記事が参考になれば幸いです!